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 夕食を食べ終え今日も自室へとは向かわず麻人の部屋へと向かう。ノックもせずに部屋を入ると部屋にいた麻人は一人でワインを飲んでいた。 「俺にも頂戴っ」 「駄目だ。お前は未成年だろう。葡萄ジュースでも飲んでろ」 「ケチ!」    仕方なく葡萄ジュースをグラスに入れ黎用に置いてあるスナック菓子を棚から取り出す。 「明日からしばらく帰って来ないから…」 「そうか…。無理はするなよ…」 「ん……」  支度を済ませてまだ早い時間だがベッドに潜り込む。外はまだ土砂降りの雨が降っている。時折、落ちたのかという位の雷鳴が聞こえ地響きがする。耳を塞ぐ様にして布団を被っていると隣に潜り込んだ麻人が後ろから黎を抱き締める。雨の日はいつも麻人に抱き締めて貰いながら眠りにつく様な気がする。そうしないと眠れないのだ。黎は麻人の心地良い心音を聞きながら深い眠りについて行った。
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