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「――なぁ、今度、俺の家に来てくれって言ったら、……来てくれるか……?」
躊躇しながら克己が言うから僕は「うん」と頷いた。
「…ははは…嬉しい」
そう嬉しそうに笑った瞬間、また僕を抱き締めてくれた。
暫くしてから克己は、ふぅっと深呼吸をし、いつものように優しい笑みを浮かべた。
「……よし!キリがないから出ようか」
「…ん」
名残惜しいけどしょうがない。
僕の腕を取って立ち上がった。
一緒に階段を降り、自宅へ帰る克己を玄関で見送った。
克己が帰った後、余韻を楽しんでいた訳ではないけれど、ニヤつく顔が戻るまで 玄関に居た。
リビングから光琉がドタバタと駆け寄って来て、またニヤニヤしながら
「うわ~!そんな幸せそうな顔しちゃって~。克己と恋人になったんだよな?
誰のお陰かな~?このお兄さまのお陰だよな?」
「そうだね、光琉のお陰かも。ありがとう光琉。」
「じゃあさ、恋人の為に勉強しないとな?」
「ん?何の?」
「ん?恋人になったらヤる事は1つだろ?エッチに決まってんじゃん。さあ、お兄さまと勉強しよう!」
「はあ?!」
何故か積極的に誘われて光琉の部屋にまた戻り、今後の為にと『YOU!TUBE』で検索し有料ゲイ動画を観る事になった。
「「………………」」
九重さんから借りたマンガとは違って、ゲイ動画界のレジェンド・トライさまは………凄かった。
光琉と僕の顔は顔が真っ赤になったのは言うまでもない。
光琉は「好奇心で観なきゃ良かった」と後悔してた。
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