25

1/1
前へ
/46ページ
次へ

25

「――なぁ、今度、俺の家に来てくれって言ったら、……来てくれるか……?」 躊躇しながら克己が言うから僕は「うん」と頷いた。 「…ははは…嬉しい」  そう嬉しそうに笑った瞬間、また僕を抱き締めてくれた。 暫くしてから克己は、ふぅっと深呼吸をし、いつものように優しい笑みを浮かべた。 「……よし!キリがないから出ようか」 「…ん」 名残惜しいけどしょうがない。 僕の腕を取って立ち上がった。 一緒に階段を降り、自宅へ帰る克己を玄関で見送った。 克己が帰った後、余韻を楽しんでいた訳ではないけれど、ニヤつく顔が戻るまで 玄関に居た。 リビングから光琉がドタバタと駆け寄って来て、またニヤニヤしながら 「うわ~!そんな幸せそうな顔しちゃって~。克己と恋人になったんだよな? 誰のお陰かな~?このお兄さまのお陰だよな?」 「そうだね、光琉のお陰かも。ありがとう光琉。」 「じゃあさ、恋人の為に勉強しないとな?」 「ん?何の?」 「ん?恋人になったらヤる事は1つだろ?エッチに決まってんじゃん。さあ、お兄さまと勉強しよう!」 「はあ?!」 何故か積極的に誘われて光琉の部屋にまた戻り、今後の為にと『YOU!TUBE』で検索し有料ゲイ動画を観る事になった。 「「………………」」 九重さんから借りたマンガとは違って、ゲイ動画界のレジェンド・トライさまは………凄かった。 光琉と僕の顔は顔が真っ赤になったのは言うまでもない。 光琉は「好奇心で観なきゃ良かった」と後悔してた。
/46ページ

最初のコメントを投稿しよう!

229人が本棚に入れています
本棚に追加