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だから、こんな風に二人だけで並んで話をするなんて久しぶり過ぎてドキドキしてる。 こんな風に意識をしてるのは きっと僕だけだろうなぁ――…。 克己は普段通り接してくれてるし。 そんなことをボゥ~っと思いながら、光琉が試着室から出て来るのを待つ間、2人でショップ内を見て歩いた。 「理琉(みちる)、これなんかどう?」 克己が僕の方に1枚の薄い水色のTシャツを胸元に合わせる。 ちょっとドキっとしてしまった。 顔に出てないよね? 「理琉にはこの色が良く似合うよ」 「…そう?じゃあ、これにしようかな」 「2枚で20%オフだからおれも買う。纏めて買うからちょっと待ってて」 そう言って会計までさっさと行ってしまった。 お金は後で払おう。 試着室から出て来た光琉と克己が会計で何かを話してたのを見て、ちょっとだけ、胸がモヤモヤしたのは何でだろう……。 「理琉、お待たせ~!理琉の分も買ったからな?さぁ、次はここの3階のカフェに行くぞ!」 光琉は笑顔で僕に腕を絡ませて引きずるようにズンズンと歩いて行く。振り返って克己を見ると何故か苦笑いしてる。 あ、そうか、彼氏だしね。 自分に腕を絡ませて貰いたいよね。でも、昔から光琉はこうやって僕に絡んでくるし。今だけは我慢してね。
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