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克己の腕の中で気持ち良くて身悶えし、奥の良い所を突かれ、喘ぎが漏れる。 「あ、あぁっ!やっ、ん、激しい……っ…」 今までゆっくりだった腰の動きが、急に激しく腰を振り始めた。 さっきまでの動きとは全然違う。 「―――っ…ん……」 克己の切なそうな声。 克己の声ももっと聞かせて欲しい。 だけど、僕にはそんな事を言う余裕はなくて…。 「あ、あ、ん、は、ぁぁ…っ!」 「…っん、理琉……っ、ぁ」 克己のハァ、ハァと荒い息使いが耳元で聞こえて、これだけでも快感を拾ってゾクゾクしてしまう。 「あん……克己っ」 僕の腰を高く持ち上げ、上から突き刺さすように、克己が僕の中をぐちゃぐちゃにしてくる。 僕のぺニスを握り、上下に弄っていく。 克己に翻弄されて、だた喘ぐしかできない。 結合部からグチュ、グチュ、という水音が響く。 「も、ダメ、あああっ…イッちゃう、イクッ、―――っんん」 「理琉、俺も、イク……っ」 少しだけ苦しそうな声で名前を呼ばれた瞬間、その声に煽られるように僕は耐える間もなく射精した。 自分の胸に、白濁がピュッピュッと飛ぶ。 その直ぐ後に、身体の奥にゴム越しでもわかる、ドクンドクンと脈打って、じんわり熱いモノを感じた。 まだ抜かないで まだ僕の中に居てと願っていたら 「まだ理琉の中にいていい?」 「ん、このままでいて」 克己は僕のお腹の白濁をティッシュで拭き取ってくれた。 そして、 「理琉、愛してる」 「僕も、克己を愛してる」 覆い被さるように 僕を抱き締めて額にキスをしてくれた。 僕も克己を抱き締めた。 2人幸せな余韻に浸る―――…。
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