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夢を見た――――…
思い出したくもないイヤな夢だ。
中1の夏、母さんが恋人を連れて来た。
今は、その人の顔も名前も覚えていない。スマートで芸能人並みのイケメンだった事はボンヤリと覚えてる。夢の中のその人の顔は表情が見えない。
再婚を考えてる人だと言って紹介された人は、職場の同僚で母さんより2歳年下。
紹介された時の印象は、母さん面食いだなぁと思っただけだったし、一見 優しそうに見えた覚えがある。
でも視線が合った瞬間、その人の舐め回すような、イヤな目付きに心がざわついた。目付きだけは今でも覚えている。
その人は母さんが家に居ないのを狙ったように現れるようになった。
母さんの大事な人だし、無下にはできないと、父親になるかもしれない人だからと、そう思って家に入れていた。
あの夏1番暑い日 ―――…
「ずっとこうしたかった」と、
急に背後から抱き締められ、そのまま押し倒された。
パニックになり硬直したオレの体を、男の手が撫でまわす。
それでもイヤだと手足をバタつかせ抵抗したが、当時、華奢で小柄なオレは大人の男の力に抗う事ができなかった。
背後から着ていたTシャツの中に手を入れて腹を、胸を弄られた。
首筋を舌で舐め回され鳥肌がたった。
短パンと下着を脱がされペニスを扱かれた。
嫌悪感と恐怖で萎えたままのペニスが、弄られ段々と固くなっていく。
嫌なのに心とは裏腹に快感が広がっていく。
ただただオレはされるがままになって、男の手に翻弄されながら射精した―――…。
はじめての精通だった。
男の掌に吐き出した白濁を後孔に塗られた。
男は始めからそのつもりだったようで、用意周到にローション、コンドームまで用意していた。
コンドームを指に嵌め、後孔に温められたローションをたっぷりと垂らし、入れられた指は医者だという事もあるのかわからないが、多少の痛み、多少の違和感、苦しい感覚があるだけだった。
それでもイヤでたまらなかった。
何度もヌチャッヌチャッと指を出し入れされた。
暫くしてから体が熱くなった。
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