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大きい声では言えないが、オレには1年付き合っている2つ上のカレシがいる。
当たり前だがカレシ=男。
オレは男子高2年生で、カレシは大学1年生。
オレが1年の頃、高校の先輩だった理一から話し掛けられたのがきっかけだった。
当時のオレ、今もだが、そんじょそこらの女子より可愛いと有名。
染めてないのに明るい髪、顔小さいし、目もぱっちり二重。
身長は170あるし、伸びしろありだし。
誰もが目を奪われる程 可愛いと言われててバイト先にオレ目当ての客だっている。
実際にオレも可愛いの自覚あるし。
「煌太 、いつでも来て?」
卒業と同時に1人暮らしを始めた理一から2ヶ月前に合カギを貰った。
嬉しくてニコニコしながら合カギを受け取った。
バイトも勉強も恋愛も、まあまあ順調だと思っておりました。
はい。ついさっき合鍵で玄関を開けるまでは―――――…。
「あぁ、…んっ、…ぁあ、り、いちぃ、ん ァ…気持ちいいよぉ」
「跡付けていいか?…っあ」
「いっぱい付けてぇ …っ、ああんっ!」
「ああ、いいぜ、っ、…ぁあっ…っつ」
たいして広くもないマンションの寝室からの漏れ出る声。ベッドの軋む音。
只今“元 カレシ・理一”の浮気現場に遭遇中。
あ、オレの中では浮気は即刻 別れを意味している。
寝室から漏れ出るあまったるい矯声。
声デケーよ。
……そんなことより、ヤッパリ浮気してたんだな。嫌な予感はしてたんだ。
色々と“浮気疑惑”があったから。
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