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「……煌太と中々時間が合わなくて…だから、その……。決して浮気じゃない!性欲処理という名のスポーツだ!それだけの関係なんだ!スポーツで発散して寂しさを紛らわせてただけなんだ!」
――― 汗をかけばなんでもスポーツですか?
「………間抜けだな。他の男を跨がらせながらそんな事言ってんじゃねぇよっ!」
今更、慌てて間男を股間から下ろしベッドに正座してる。ついでに間男も。
二人して並んでチンコをタオルケットで隠してる。
――― イラッとポイントだな。
咳払いをひとつして
「…じゃあさ、そうと言ってくれたら良かったのに…。
その寂しさを他のヤツで埋められるなら、オレは必要ないよね?」
「セックスして、いや、スポーツをしてる瞬間は満たされたけど……。
だけど、好きなのは煌太なんだ!信じてくれ!」
意味が解らない言い訳にオレは思わず笑みを溢した。が、
「俺の立場で物を言えよ?自分でこんなの見たら信じられるか?」
論するようにバカレシに言う。
「…ごめんっ……許してくれよ!もうしないから!」
「無理」
「……なあ、許してくれても良いじゃん。たいした事じゃないだろう?」
――― 開き直りか!ブチ切れポイント入りました。
「ふざけんなよっ!?このバカチンがっ!?粗チン潰すぞ?
あぁあ?
男跨がらせてる現場見たら一気に覚めるわっ!
バカにすんなよ?浮気疑惑の時、オレ言ったよな?浮気したら即別れるって?ぜってぇ無理っ!!別れる!」
「煌太…」
裸のまま泣きながら縋り着こうとしたバカレシ。
「こっち来んよっっ!!」
側にあった分厚い本を何冊か投げつけてぶつけてやった。
体に当たらず手でブロックされた。
無念。
バカレシその場で全裸の萎えチンコ姿でストップし、手だけ宙を掴む感じで俺へと延ばしてる。
「間男の汚ねーケツ触った手でオレを触ったらチンコ蹴り入れて2度と使い物にならないようにするからなっ!オレに連絡するなよ?バイト先にも来るなよ?で、話かけてくんなよ?縁は切ったからな?じゃあなっ!」
一方的に一気に捲し立ててマンションを後にした。
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