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「ち、ちょっ待った~!」
なんか良いムードで流されるところだった。
慌てて絢斗から離れた。
「……なんだよ?」
あきらかにムッとされたがしょうがない。言うことは言わないと!との思いが沸いてきて、絢斗にどうしても聞いて貰いたいから。
「オ、オレ、さっきまでカレシいたし、…あの…ビッチみたいに思われたくないというか…ビッチじゃないし…誘われたら即なんて今までなかったし、…だから、誤解すんなよ?」
「…ああ」
「オレの初恋はお前だから…」
オレの顔が熱くなった。
へんな汗もさっきから出てるし…。
「ああ?」
絢斗驚き過ぎ。目見開いて凝視すんなよ。
「保育園時代からずっと本命はお前だから!年季入ってるのはオレだって同じだし!絢斗ノンケだし、彼女とか中学の頃いたし、諦めてた。それに…」
「それに?」
「…と、友達ならずっと側に居られるし、だからずっと言わなかった。言うつもりはなかったんだけど…。絢斗が欲しい。絢斗、オレとずっと一緒にいてくれる?」
上目遣いになって絢斗の顔を覗き込んだら真っ赤になってた。
「煌太、好きだ。オレと付き合って?お前こそ離れるなよ?」
「うん!オレも好き!離れない!」
ギュッとまた絢斗に抱き締められたし、オレも抱き締め返した。
「じゃあ、さっきの続きな?」
ニヤリと笑ってオレは唇を重ねた。
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