0人が本棚に入れています
本棚に追加
2022年4月15日 15:00
飛行機は成田を飛び上海に着陸した。
機内は密にならないように席と席の間が開けられており機内使用率は約30%というところだった。
機内の花エアアテンダントも厳重にウイルス対策したフェイスシールドとマスクに覆われおり、機内食は感染予防の為、包装された軽食を渡されただけであった。
到着後機内で約1時間待たされた後、飛行機から降りたのち、まずは宇宙服さながらの完全防護したスタッフに囲まれて様々な書類の手続きを促される。
流れ作業のように手順は決まっており、戸惑っていると耳慣れない言葉であっちへ行け、こっちへ行けと指差しで刺される。
我々は完全に保菌者扱いをされており、彼らにとっては無菌の国にやってきた厄介者という扱いだった。
最後に、鼻の奥まで無理やり採取棒をつっこまれてPCR検査が終了し空港での手続きは完了する。到着後約3時間が経過していた。
PCR検査に関しては中国に入る前に48時間のPCR検査の結果が要求されたがやはり自国の検査が必要ということだろう。
消毒液でべったりとしたスーツケースをとった後、その後集中隔離ホテルにいきのバスを待つ。バスを待つこと約2時間、やっとバスが来て、乗り込まされる。
車内でまず防護服の着用を強いられる。例の宇宙服のような服を着てホテルへ向かう。
ホテルに到着しチェックインしたらすでに夜の9時をすぎていた。
慣れない経験と久しぶりの異国の空気、食事でぐったりした。
これからこの集中隔離ホテルで2週間、その後近くの地方都市に移動して約2週間の経過観察が必要と聞いている。
政府の0コロナ政策で感染を完全に封じ込める方針のようだ。
シャワーを浴びてまずはひといきついた。
ホテルの生活ではまず中国のメッセージアプリ”ウイチャット”でグループチャットに登録してそこで必要な情報をやりとりする。
中国の防疫規定により、第三者の面会は禁止、差し入れ禁止、たばこの喫煙、飲酒も禁止。布団のシーツ、タオルなども交換禁止になる。使い終わったタオルやシーツの追加はできるがそれを返却することはない。
これから完全に他者との接触できない隔離生活がはじまった。
最初のコメントを投稿しよう!