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動く絵とブルータルの話をした私は一旦配信を切り、イラストを描いてくれると言ってくれた人とやり取りをすることにした。
Linkを開きコメントをくれた人と同じ名前の人へメッセージを送る。
返事は直ぐに返ってきた。
やり取りを続ける中で、髪の長さや顔のパーツ、スタイル等を話し合う。
大体の見た目が決まり、ラフ画という簡易的なイラストを見せてもらった私は大変満足した。
「ではこれでお願いします。」
そう送るとまたすぐに返事が返ってくる。
「代金は全部合わせて二万円でどうでしょうか?」
………………。
お金が必要?そんなことは聞いていない。
それに動くとはいえイラストに二万円?
「二万円ですか…。」
「はい。これでも結構安く設定したんですけど…。」
これが安い?
ああ、この人とは金銭感覚が合わないのかもしれない。
まるで風花のようだ。
「今手持ちが無くて…お時間頂いたのにすみません。」
先程までなら既に返事は来ていたであろう。
なるほど。
私はただの金として見られていたのか。
私は大きく溜息をつき寝転び天井を見る。
「………そういえば結局最後までブルさんを見なかったな。今日は忙しかったのかな。」
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