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風雨が酷くなってきて、窓ガラスを叩く音が響く。
「天体観測行った日を思い出すな」
「僕がずぶ濡れになった日ですね。…先輩、あの時もしかして、欲情してた?」
そう言えばあのとき船橋の胸の突起にドキドキした覚えがある。俺が黙っていると船橋は突然、俺の胸の突起に手を伸ばし指で摘んだ。
「何するんだよ」
「僕のここ、見てたでしょ?」
そう言うとシャツを捲り上げ、船橋はベロっとそれを舐め、もう片方の掌では突起を擦り付ける。
「ちょっ…」
空いている手で弱い背中を撫でられると、ゾクゾクする。俺が戸惑っていると船橋はその動きを止めて、体を離す。
「ごめんなさい、つい触れちゃって」
「謝るなよ」
そのままキスをして俺たちは立ち上がり、寝室に移動した。
ベッドに座ると二人の重みでギシ、と鳴る。唇を離して船橋と視線を合わす。
「どうする?」
その言葉の意味はどちらが抱く、抱かれるかということ。船橋に聞きつつも俺は抱く気満々だったけど…
「抱かせてください」
「へっ」
体をとん、と突かれベッドに押し倒されて船橋に組み敷かれた形となる。そして、俺のアレが膨らんでいることに気づくと手を伸ばして触れてきた。
「男相手に勃つかなって思ってたけど、大丈夫ですね」
「おっ、お前だからだろ」
俺がそう言うと船橋は勢いよくキスをしてくる。キスが気持ちよくて、もう抱かれる方でいいかな、なんて思えてきた。それにいつもは可愛らしい船橋が凛々しく見えて…初めてキスしたときの、ライオンのような彼を思い出して思わず身震いした。俺はギャップというものに、弱いみたいだ。そして船橋は、俺を抱く妄想を夜な夜なしていたと後に聞いた。
「も、やめろってぇ…!」
船橋の舌が体中を舐めていき、最終的には完勃ちしたアレに到達し、船橋は小さな口をめいいっぱい開けて奥まで咥えた。それだけでも衝撃なのに、絶妙な舌使いで俺はすぐ限界を迎えていた。咥えながら口や舌で扱かれて、目の前がショートする。
「でる…ッ、ああっ!」
幸いにも船橋の口内にぶちまけることはなかったが、ビュルっとそれが飛び散り、顔にかけてしまった。俺は慌てて体を起こし、船橋の顔を手で拭ってやるとジッと俺を見つめてきた。
「気持ちよかったですか?」
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