◆大学二年の冬

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風雨が酷くなってきて、窓ガラスを叩く音が響く。 「天体観測行った日を思い出すな」 「僕がずぶ濡れになった日ですね。…先輩、あの時もしかして、欲情してた?」 そう言えばあのとき船橋の胸の突起にドキドキした覚えがある。俺が黙っていると船橋は突然、俺の胸の突起に手を伸ばし指で摘んだ。 「何するんだよ」 「僕のここ、見てたでしょ?」 そう言うとシャツを捲り上げ、船橋はベロっとそれを舐め、もう片方の掌では突起を擦り付ける。 「ちょっ…」 空いている手で弱い背中を撫でられると、ゾクゾクする。俺が戸惑っていると船橋はその動きを止めて、体を離す。 「ごめんなさい、つい触れちゃって」 「謝るなよ」 そのままキスをして俺たちは立ち上がり、寝室に移動した。 ベッドに座ると二人の重みでギシ、と鳴る。唇を離して船橋と視線を合わす。 「どうする?」 その言葉の意味はどちらが抱く、抱かれるかということ。船橋に聞きつつも俺は抱く気満々だったけど… 「抱かせてください」 「へっ」 体をとん、と突かれベッドに押し倒されて船橋に組み敷かれた形となる。そして、俺のアレが膨らんでいることに気づくと手を伸ばして触れてきた。 「男相手に勃つかなって思ってたけど、大丈夫ですね」 「おっ、お前だからだろ」 俺がそう言うと船橋は勢いよくキスをしてくる。キスが気持ちよくて、もう抱かれる方でいいかな、なんて思えてきた。それにいつもは可愛らしい船橋が凛々しく見えて…初めてキスしたときの、ライオンのような彼を思い出して思わず身震いした。俺はギャップというものに、弱いみたいだ。そして船橋は、俺を抱く妄想を夜な夜なしていたと後に聞いた。 「も、やめろってぇ…!」 船橋の舌が体中を舐めていき、最終的には完勃ちしたアレに到達し、船橋は小さな口をめいいっぱい開けて奥まで咥えた。それだけでも衝撃なのに、絶妙な舌使いで俺はすぐ限界を迎えていた。咥えながら口や舌で扱かれて、目の前がショートする。 「でる…ッ、ああっ!」 幸いにも船橋の口内にぶちまけることはなかったが、ビュルっとそれが飛び散り、顔にかけてしまった。俺は慌てて体を起こし、船橋の顔を手で拭ってやるとジッと俺を見つめてきた。 「気持ちよかったですか?」
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