登場人物

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<国>  炎永国(かえいこく)には八つの州が存在しており、古今東西に分けて各州公が統治していた。  北に(こん)家、北東に(しん)家、東に()家、南東に()家、南に(けん)家、南西に(そん)家、西に(かん)家、北西に(ごん)家。 <登場人物>   巽 杏樹(そん あんじゅ)  主人公。才人。15歳。  巽州公の三女。継室の娘。祖母が西側の異国の出身のため、国では珍しい赤髪と翡緑の目をした華やかな美少女。頭の回転が頗る速い。二番目の姉に婚約者を寝取られたため、慕っている一番目の姉の入内に「侍女」として後宮入りする。    巽 美娘(そん びじょう)  杏樹の異母姉。淑妃。19歳。  巽州公の長女。先の正室の娘。  楚々とした美貌と優しい気質の淑やかな女性。母亡き後は祖父母に育てられた。幼い杏樹が継母のせいで抑圧されている事に気付き、引き取って愛しんで育ててきた。祖母亡き後は、継母に代わって本宅の家政を仕切る。子供が男でも女でも臣下に降り巽家後を継ぐ事が既に決められている。      夏 葉(か よう)  美娘の侍女頭。  右腕的侍女。    包青(ほうせい)  内侍省の長官。13歳。  地方の地主の息子。黒髪に青い目。色黒で額に三日月型の傷のような痣を持つ特徴的な容姿。僅か10歳で国家試験第一位で合格した天才。  高 力(こう りき)  内侍省の副長官。30歳。  身長は当時で6尺5寸あり、勤勉かつ綿密。髭面で黒眼鏡を常につけている。左目に大きな傷があるがそれでも美丈夫。  震 隆基(しん りゅうき)  皇帝。45歳。  子供が30人以上はいる。  皇后と皇太子を決めないその心の内は誰にも分からない。    郭 麗(かく れい)  貴妃。43歳。  郭丞相の長女。先代皇后の姪であり、先代皇帝の寵愛を一身に受けた「婕妤(しょうよ)」。先代の死後に隆基の貴妃になる。二人の皇子をを産み人望のある女性。皇后候補のトップと噂されている。    殷 燕(いん えん)  徳妃。  流産と死産を繰り返し、子供が望めなくなった。    鄧 華(とう か)  賢妃。  幼い皇女の母。乳母が淑妃に危害を加えようとしたため、最下級の位である「采女」に降格され冷宮送りになった。      郭 蘭児(かく らんじ)  正三品の婕妤(しょうよ)。貴妃の姪。    (しょう)美人(びじん)。地方の下級役人の娘。井戸に投げ込まれて殺された妃。  (げん)宝林(ほうりん)  侍妾から成り上がった妃。   楊 圭(よう けい)  杏樹の元婚約者。19歳。国試験に合格したての楊家の三男坊。  身長のスラリとした体形の清潔感が漂う爽やかイケメン。    巽 陀姫(そん だき)  主人公の異母姉。18歳。  巽州公の次女。側室の娘。実母を亡くし、継室に媚びを売り気に入られているが、実は巽家の血は引いていない。杏樹の婚約者を横取りして結婚した。  
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