きっとまた…

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きっとまた…

「ねぇ、ママ。おばあちゃんさぁ、おじいちゃんとまた会えたかな?」 「そだねー。きっとまた会えたんじゃない?ばあちゃん亡くなった時幸せそうな顔してたもの。」 あの時の山道。今は道もきれいに舗装されていた。祖母が亡くなって半年がたった祖母の誕生日、母と2人で事故現場に来ていた。 母から聞いた話では事故にあってから病院のベッドの上で自分が妊娠している事を知った祖母は一人で出産し一人で母の事を育てた。女一人で苦労したようだが誰とも結婚せず昨年亡くなった。 花をそなえながら私は母に聞いた。 「おばあちゃんてさぁ、ママがお腹にいた事気づいてなかったんでしょ?だからおじいちゃんもママの存在を知らないままなんだよね?」 「そだねー。今ごろ聞いてビックリしてるんじゃない?」 そう言って母は笑っていた。 ─完─
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