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突然のプロポーズ
─その日は朝からものすごくいい天気だった。彼も私も休みだったので久しぶりに車で出かけた。ここ数日体調が優れなかったが仕事の疲れが溜まっているのだろうとくらいに思っていた。それよりも彼とのデートが嬉しかったし、いつの間にかそんな体調不良も忘れ休みを満喫していた。
10歳年下ではあるが元々落ち着いた性格なのか年の差を感じさせない彼といると本当に幸せだった。贅沢は出来ないけれど毎日が充実していた。
旅の最後に記念写真を撮ろうと夕陽がキレイに見えるスポットへと立ち寄る。
彼が携帯カメラを片手に持ち夕陽をバックに2人でポーズを決める。
シャッターを押す瞬間、不意に彼が私のほうを見て言った。
「結婚しようか!」
「ええっ!?」
パシャリ。写真には見事なくらいに目と口を開いたブサイク顔の私と満足そうに微笑む彼が写っていた。
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