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下り坂に入り少し霧が晴れてきた。二人で少し安堵する。
「よぉし、もうこれで安心だね。ちょっと急ぐよ!」
「うん!」
彼はタイムロスを挽回するかのようにスピードを上げる。それと同時にクネクネと曲がる道に私は少し気分が悪くなってきた。車酔いなど今までした事がなかったのだけどさっきの不安から解放され気が緩んだのかもしれない。
彼はそんな私の異変に気づいて
「寝てていいからね。」
と優しく頭を撫でて言ってくれた。
彼のほうが疲れているはずなのに私だけ寝るなんて申し訳ない…。そう思いながらも私は目をつむりいつの間にかウトウトしてしまっていた。
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