あとがき その3「歴史の一貫性」

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 文化や国民性は強く残っていても、歴史を自ら失っている者は、日本人としてのアイデンティティを持たない「日本国籍の個人」に過ぎない。  恥や美徳を謳いながらそれをかなぐり捨てた品性をさらけ出し、私等を嘲り笑う為に「日本」を持ち出すネトウヨもまた、形は違えど「日本国籍の個人」である。    在日韓国人の私が「日本の歴史を羨ましく思う」と言っても、「日本国籍の個人」はそれを理解してはくれまい。ネトウヨに至っては天狗になって、こちらを笑って見下すのがオチだろう。  全くもって残念なことだ。  最後に  他に言葉を知らぬ為、便宜上「王朝」という僭称を用いたが、私は別に天皇陛下を「日王」という意味で貶めようとしているわけではない。  中国大陸の「漢王朝」や「清王朝」といった、「帝が治めている(もしくは君臨している)が呼び方は王朝」という意味合いであることは理解頂きたい。 (まあ実際、天皇をわざわざ日王と呼ぶ在日など、見たことも無いが。)  また、今回テーマ上「皇室」を中心に書いた為、「日本の歴史」を語りながら完全に「琉球」を無視した形となっているが、「日本と琉球云々」は別のタイミングで書く予定である為、不快に思われた方は、この場においてはご容赦願いたい。
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