韓国籍と朝鮮籍

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 私は日本の学校に通っていたが、私の家族以外にも韓国籍の生徒はおり、私の同級生に至っては朝鮮籍だった。(以前に登場した中国籍の子とはまた別の人)  知ったとて、お互いに韓国籍だ朝鮮籍だと身構える事も無い。  「◯◯って韓国人なん?俺朝鮮やけど」    「えっ、そうなん?△△、朝鮮人やったん?(⁠‘⁠◉⁠⌓⁠◉⁠’⁠)」  「まあ、親が朝鮮やからね」    「ウチは両方韓国やね(⁠ ⁠・⁠ω⁠・⁠)⁠⁠」  「ああ、やっぱそうなんや。つか、親から聞いてなかったん?」  「いや〜ゴメン、知らんかった(⁠⸝⁠⸝⁠´⁠꒳⁠`⁠⸝⁠⁠⸝⁠)⁠」  そんな程度の普通の会話で終わる。その後何かが変わる訳でもなく、意識するでもなく。単に「お互い在日だった」、それだけである。 (そもそも幼い頃や小学生の頃から、己の国籍を強烈に意識してた人など、ザラにいるとは正直思えないが)  同じ(公立の)小中学校であれば、親同士が同じ民団の支部に名前を連ねていたり、近くに住んでいる者同士で付き合いがあったりで、親同士がは既知の仲であることは多かった。  子供等は最初はお互い気付いておらず、親から聞いたり民団の催し物で出くわしたりして「知る」。  こういった「事」は特別永住者としては「あるある」といったところだと思う。  在日の数自体が少ない地域だと「自分の家族以外の在日に会った事が無い」という人もいたりと、地域によっての違いはあるだろう。  また、日本の学校に通う子達と朝鮮学校のような民族学校に通う子達とでも違いはあるだろうとは思う。だがとりあえず私の場合はそうだった。  そして韓国籍・朝鮮籍どちらであろうと「互いに違う国の人間」とはならず、「お互い『同じ在日』」という感覚で接する。  では何故そのような感覚であるのか。そこに至る私なりの考察を事項で述べたいと思う。 (ウォー・ギルト・インフォメーション・プログラム云々は、現時点では割愛させて頂きます。)
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