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韓国籍・朝鮮籍どちらであろうと「互いに違う国の人間」とはならず、「お互い『同じ在日』」という感覚ーーー
それを説明するにあたり、順を追って話していこうと思う。
まず私の祖父母達が日本列島に渡って来た頃は、日本で言うところの「戦中(又は終戦前)」にあたり、この時日本に併合されている朝鮮半島は、日本列島と同じく「大日本帝国」である。
この時の祖父母達は「韓国籍」でも「朝鮮籍」でもなく「日本国籍」であり、謂わば「朝鮮系日本人」といったところ。
とはいえ、実際「半島も列島も同じく大日本帝国」ではあっても、1910年の併合から30年程度しか経っておらず、また祖父母達は併合後の生まれだが、その親である曽祖父達は併合前の生まれ。
自分達を「何人」と捉えるか、人や世代よって差異があっても不思議ではない。故に祖父母達が感覚的にそれをどう捉えていたかは一概に言えるものではないだろう。
しかしながら
「大日本帝国時代」の「朝鮮系日本人」の全てに、ハッキリと共通していえる事が1つある。「自分達が『朝鮮民族』である」ということだ。
祖母も「ばあちゃん達、みんな朝鮮(民族)」と言っていたし、私も親から「朝鮮民族」だと教えられた。私の知る限りの在日韓国人は皆、民族を問われれば「朝鮮民族」と答える人しかいなかった。
根拠と呼ぶにはやや薄い気がするが、己の実体験を添えておく。
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