「活動」に染まった友人

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 「アンタねぇぇぇ! 国がどーならなきゃいけねえ、とか散々言っといてそれか!? 国旗踏めるとか、誰が簡単に言いよるんね!!(⁠┛⁠◉⁠Д⁠◉⁠)⁠┛⁠」  「日本人が『日の丸踏めます』とか言ったらいかんやろ!! そんな人間が国があーだこーだ、とか誰に言いよるんね!!!(⁠┛⁠◉⁠Д⁠◉⁠)⁠┛⁠」  私はまくし立てるような勢いで、そのまま小一時間「説教」して電話を切った。  電話越しとはいえ、これが私の創価学会員を目の辺りにする「初体験」となった。悪い印象しか残らない初体験だった。  しかし何とも皮肉なものだ。  「『日の丸踏める』とか言うな」と、「日本人の彼」に「韓国人の私」が説教しているのだから。  国を語りながら、そこに「愛国心」は無い。だから国旗に対する想いも無い。国という枠で考える頭を持たない。  市民運動家、クソサヨク、創価学会、etc…彼等の語る「国」とは何を指しているのだろうか。彼等自身、きっと考えていないのだろう。 (「愛国カルト」にハマってるだけのネトウヨにも、愛国心など感じないが。)  残念ながら「彼」にもそれは無かった。  「彼」が「国旗踏めるとか言っちゃいけんね…(⁠。⁠•́⁠︿⁠•̀⁠。⁠)」と言ってくるのは、この日から3年後のことである。
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