あとがき 「無自覚」はより罪深い

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 他人に被害を与えてもそれが自覚出来ず、「そんなつもりじゃなかったんだ」と己の気持ちのみを主張し、それをもって客観的事実までも否定する愚か者。  綺麗事ばかりを言い、そんな自分に無自覚に陶酔し、自分の主張が通らないと「認めない方が間違ってる」と謂わんばかりに相手を否定する、幼稚な「年齢だけの大人」。  そしてそんな人間を何故か「純粋」だと評価し肯定する、同類の輩。  こういった輩は皆、同じ台詞を言う。  「気持ちが大事なんだ!」…と。  そういう輩に「B男の例」について、こう聞いてみたい。  「B男君はわざと人を傷つけようとする人じゃない! B男君はA子さんを愛していただけ! B男君の気持ちは純粋だった! B男君がレイプ未遂だなんて濡れ衣もいいとこだ! B男君は真っ直ぐでピュアな人…僕達はそんな彼が好きなんだ! 彼を悪く言うなんておかしい! 彼はそんな人じゃないのに!」  …などと言って、B男を庇うどころか肯定までする奴等がいたらどう思うか。  「僕は彼女をレイプしようだなんて思ってないのに…! 何で僕がそんな誤解をされなきゃいけないんだ! 僕自身がそんなつもりじゃないって言ってるのに、何でレイプ未遂だなんて言われなきゃいけないんだ! 僕達は付き合っていたのに……!」  …などとB男本人がそんな主張をしていたらどう思うか。同じく自分が被害者または被害者の身内だったら、どんな気分になるか。  「気持ちが大事」だ、などと言えるか。  相手の事に無頓着なまま、己の気持ちばかりを主張してくる◯鹿共よ。  自分の支持する人間なら、その者がどんな言動・行動をしても肯定し、何でもかんでも「純粋」で片付ける◯鹿共よ。    だったらこの「B男の話」も肯定してみせてくれ。
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