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「えっ、ちょっ、えぇっ?」」
「ど、どうする?」
『6、5……』
「カウントダウンしてるけど、赤って爆弾ってことはないッ?」
「爆弾?」
まさかのタマゴの落下とカウントダウン、それに爆弾という言葉に俺の体は瞬時に反応した。
『3、2……』
「ヤベッ、投げるぞ!」
アパートの二階の窓から、俺は思いっきり赤いタマゴを投げた。昔鍛えた右肩があの頃の記憶を思い出し、ライトからのレーザービームを再現するような球威のある放物線を描く。そしてタマゴは見えなくなった。
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