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何でなんて一言で説明出来ないよ、さとちゃん…
「もしかして…小萩、その辺のこと悩んでたの?」
「…それも…ぁるぅ…」
「小萩と私は違う考えで当たり前だから、気にしなくていいよ」
コクン…さとちゃんの手渡してくれた紙ナプキンで涙を拭きながら頷く。
「その辺のこと…オーナーとちゃんと話は出来る?」
「…した…出来てるから…だいじょ…ぶ…さとちゃんがスッゴク…ママな発言でかんどぉ」
「はぁ…小萩の感情は忙しいわねぇ」
「ふつー」
「そういうことにしておく」
「ありがと、さとちゃん大好き」
「私も小萩、好き」
「私は大好きだって」
「好き、にしておいて。オーナーに妬かれると面倒くさっ」
「大丈夫、さとちゃんは特別枠だよぉ」
「ありがとう」
私の泣き笑いを、綺麗な笑顔で受け止めてくれたさとちゃんは綺麗なママの表情なんだと思う。
私はすぐに子どもが欲しいと思ったわけではないけれど、こうして命が繋がっていくんだなぁと改めて感じた。そして私が怖いと思っていること以上に怖いことも世の中にはいろいろあるんだと…事故や病気もそうだよね…と当たり前のことに気づいてさとちゃんとバイバイした。
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