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「会長今日も美しい……」
「ほんとカッコイイ、男子より惚れる」
「この前なんて花壇の前で水かかりそうになった子を身を張って守ったって」
「なにそれイケメン」
「なんでそんなカッコイイのに女に生まれてしまったんだ会長……」
なんか、変な会話が聞こえてくる廊下。
私、福田莉愛は今日も会長として早めに学校へ登校してきた。
生徒会長を少々していて、目立つだけだ。
というか、
「はよーーっすかいちょ!今日も麗しいねぇ」
目立つのはコイツ、筧の方。
「ウザ」
「酷くない?今日は長いのしよっかぁ?」
「…………ッ、黙って」
今日もウザ絡みしてくる筧副会長がウザイ。
なんで一時期でもこのチャラ男に惚れ込んでいたのか、今となっては自分がもうわからない、黒歴史だ黒歴史。
私は額を手で覆ってため息を吐いた。
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