見えない壁

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彼は家族が好きで唯一の誇りだった。 家族は信じれる筈の唯一の信じる相手だった。 彼は連絡方法もなく、看護師は当時病人相手の慣れでタチが悪く、 先生も相手にしてくれずに軟禁することに嫌気が差して、父の救いにすがるしかなかった。 父が服を届けに来て、出るチャンスが来たと思い。 「父にあわせてくれ!」 と叫んだ。 無理矢理だった。 こっちからしてみたら一番盛りの時を潰してくれた連中に礼儀などなく、それがあだとなり、表情が乏しいため、錯乱したと思われたのか? あわせてもくれずに先生はこう言った。 「君と家族は会わない方がいいと思う。」 先生はそう言って去って、看護師に取り押えられる彼を壊した。 家族は彼を嫌いになったのだと思った。 意図的に性格を捻じ曲げられ、 病院で病人となった。 ボロ泣きの間 周りは誰も自分の辛さがわかってないのに、介護されている屈辱に、 看護師は理解の範疇を超えていて、 自分が精神コントロールが優秀であるがため悟った。 彼はこの事を自分の中に封印しよう。 そうしないと誰かを傷つけてしまう。 そう呪いをかけて、 医者たちはその呪いが、病気の原因だと イタチごっこが始まった、 全て偽りの人生を胸に。
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