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自分には失うものはないと、大学時代においてそう言われたことがある。
正直底辺を知っていれば、その言葉はでない。
S級扱いがあるように、下には下がいる。
補足すると、分野ごとにそれが異なるから、当たり前、つまりそんな言葉を吐いた青年はただの暴言を言った人でしかないが、仕方ない、
その青年は彼が告白された彼女を好いていたので、嫉妬に正義心を重ねていた。
面倒なので無視していたら、作品のインスピレーションのための行為として彼女はその青年と寝たらしい。
わざわざ青年は彼に言ってきたので、若いめは、よくわからないのは常だと理解した。
失うものが少なくなるほど、驚きも感動も何も感じなくなる。
その青年の事は、何も感じなくなった記念として覚えてしまった。
無限に失うものを作り続けている、若人よ。
それが思い出だと知れば、自分以外の何もかも大切だと悟るのに...
彼はそう、青年が普通であることに嫉妬した。
健康的な世界を夢見る日々だった。
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