見えない壁

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生徒とのやりとりもできずに彼は消えていった... 大学をやめ、彼は心底のない心の沼にどっぷり浸かっていた。 それは心が腐ったことを意味していた。 思えば誰もが彼を見捨てる態度をとってしまっていたが、彼の心の内を知らぬが故 彼の心の叫びを狂った妄言、暴言としか捉えず、その被害者のフリをする。 彼の家族にとっては心ない厄介ものである。 最低の扱いの歪みは先生(医者)が生んだのだが、自分にはその自覚もあったにしろ、他人を傷つけないがため、封印したので、 彼は自分が傷つくことをなんとも思わない家族はまるで他人だった。 悪循環である。 家族は完全に被害者 彼は終始笑顔 皮肉のその笑顔は周りの人間が全て他人だと理解し、 家族面する家族はみんな殺意の対象にした。 だが医者の言葉の鎖が、彼の心を引きずり上げる 彼の心は絵を上手く描けなくなり、悲鳴も出せず、絶望して、死にたいが、誰もがわかってくれない、 そして何よりわからせるにはどうしたらいいか考える。 「君はもう失うものがない。」 「下には下がいる。」 彼は自分の人生が底辺を進んでいるのに、表情の乏しいせいで、幼児に近い扱いを受ける。 軽く自分がどれだけ酷い事を言われようが笑ってきた。 痩せ我慢しても体は太る。 そうだ昔はスポーツで一番を目指していたのに... 薬の副作用で太るとは聞いていたし、 父が好きだった絵はショックで下手になり、 父自体、偏見していて、その上で、理解が浅く、人間性は、彼を見捨てたことも知らないが故、もう使ってくれない。 まるで自分は可愛くないペットである。 彼は自分を見てほしい事を、夢見る。 ある日彼は祖父が金属を切っている作業を手伝う。 ぎいいいいいい 彼はその音を快く聴いた。 その夜いつもの発作で苦しくなり、 思い出した。 「失うもうのはない。」 ある! 「誰もが無関心。」 自分の心が折れていても、挫けないからだ! もう笑わなくていい。 丸鋸を左手を置いて起動させた。 殺意を自分に向けて自覚を促した。 おまえはペットじゃない! あほでもない! 彼は証明した。 人間は自分を偽ってはいけない理由を 左手を失って。 家族は彼が笑っていた事が、無理をしていて、追い詰められたことに気がついたが。 ヤクを使っているか検査され、 そうそうにあの最低な病院に入院した。 彼はショックで偽りの自分を自分だと勘違いし、恨みを抱えて10年以上経つがため、先生は大きな間違いをしていたのだが、彼がだめだと思ったらしい。 彼自身、一つも先生のせいにせずに、生きたため、彼はその先生の体たらくを心を取り戻す度に気づいて、素直な心は万人に対する殺意がめばえた。 退院して悔やんだ。 殺人をしてもおかしくない動機がそこそこにあり、有能な自分はもう殺された。 彼はリボーンする事を誓い、人生をやり直す事を余儀なくされた。 皮肉にも人を信じる事をしなくても、そこそこ生きれることに涙した。
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