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「それにしても………」
なんだかんだで脳内再生されるのは休憩中に流れる単調で独特な音楽である。
あまり好きな曲でないほどどうしても脳内で流れてしまうのだ。
好みの曲も流れたりはあるのだがそう言う曲ほど何故か脳内再生はされない。
(駄目だかえって気が散る………好きな曲で気持ちを高揚させないと………)
単純作業をしながらシエリは自分と戦い続ける。
そしてシエリは次の魔曲をセットオンした。
「よしこれで気持ちを高めよう!」
YOASOBIのハルジオン、シエリが何気に推している曲の一つだ。
あなたの言葉に頷き信じた私を
一人置き去りに時間は過ぎる
見えていたはずの
未来も指の隙間をすり抜けた
戻れない日々の欠片と
あなたの気配を
今でも探してしまうよ
まだあの日の二人に手を伸ばしてる
境界線は自分で引いた
「現実は」って見ないフリをしていた
そんな私じゃ
見えない見えない
境界線の向こうに咲いた
鮮烈な花達も
本当は見えてたのに〜〜♪
「作業終了!お疲れ様でした!」
そこでまりりんが号令をかける。
は〜〜〜〜〜っ終わった…。とりあえず魔曲を駆使しての自分との戦いは幕を閉じた。
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