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「お疲れ様でした琴奈ん先輩♪」
「お疲れ様くるみん♪」
互いを労い呼び合うメイド隊員達。
「琴奈んお疲れーまた明日ねん♪」
「お疲れ様でした」
「うふふ明日香さんとのぞのぞちゃんもね♪」
明日のぞが挨拶を交わし琴奈がそれに答える。
琴奈の様子を眺めてシエリは思った。
(琴奈先輩って結構人脈あるんだな………)と。
逆に自分は地味で目立たない。
いや発達障害の特性から悪目立ちしやすいと言えるのか。
いつも人から弄られたり、睨まれたりする。
琴奈や明日香と比較して落ち込む彼女がいた。
「比べられっ子比べられっ子とっくに知ってるよ……
あの子より劣ってるのは言われなくても解ってるよ……」
シエリは物憂げな表情で口ずさむ。
「達成したのに何浮かない顔をしているの?」
「琴奈先輩……」
琴奈がシエリの肩に手を置き聞いてきた。
そしてシエリは告白した。
自分が比べられっ子である事を。
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