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シエリは思った。
身体の小さいチイチイママだって徒党の群れを相手に一人で戦ったから私にだって出来るはずと。
しかししかし………。
「きゃああぁ!!」
秒も言わぬ間にシエリは負ける。
「はははは障害者かよこりゃ良いぜ!」
不良達はシエリに手を出そうとする。
(やっぱり私は障害者…チイチイみたいになれるわけなかったんだ…!)
シエリはどう足掻いてもチイチイみたいになれないと知った。
「やめえぇ!!」
そんな時立ち上がった誰かが。
「なんだぁチイチイ弟のくせに!!」
チイチイ弟だった。彼は闘気を鎧のように纏い闘気は炎のようにゴオゴオと音を立てて盛っていた。
「か弱い女の子に手を出そうとすんなや!」
「なんだといじめられっ子のくせに!!」
不良達はチイチイ弟を畳み込もうとするが逆に返り討ちにされてしまう。
チイチイ弟は闘気を炎にして攻撃を繰り出し三人の不良を翻弄してしまっていたのだ。
(なんなのこの子…さっきと様子が……)今度はシエリが戸惑いを覚えた。
いじめられっ子から戦闘狂と化したチイチイ弟に対して。
戦いが終わった後チイチイ弟がシエリに手を差し伸べた。
「怪我はないか姉ちゃん、ワイを助けようとしてくれておおきに…」
チイチイ弟はクールに言った。
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