シエリちゃんの冒険

チイチイ弟との出会い

「わかっとるよ、おいチイチイ弟わかっとるんか？何回いじめられたら気が済むねん？」
「あわーーー痛い痛いごめんよごめんよ姉ちゃーーーん！！」
チイチイはチイチイ弟をギューッと固めて拳でグリグリする。

「も、もう十分だからチイチイ弟をあんまり懲らしめないでくださいっ！」
シエリはチイチイ弟に同情を覚えチイチイを止める。

「優しいなぁシエリちゃんは、とにかくとにかくこれからもよろしゅうな♪」
「よろしゅう……あとさっきはホンマにおおきに…」
チイチイはチイチイ弟を人形を操るように頷かせて挨拶させた。
チイチイ弟もチイチイの圧に負けて挨拶した。
「はは…はい…」シエリは苦笑いで返し、チイチイ姉弟と分かれた。

ーーーユーノ家。
シエリは妹のサリーナと会話。サリーナはシエリと違って定型でしっかり者だ。

「チイチイママって面白いし面白い弟もいるんだね」
「チイチイ弟まで変な人で困っちゃうよ」
「姉ちゃんって誰に対しても変な人って言ってるね♪」

特性なんだから仕方がない…。
そんな時スマホが鳴った。

「もしもし？」「よっフットだ今桜も見頃だから3人で花見にでも行かないか？」
「めんどくさいな「行く行くー♪」

シエリが断ろうとするがサリーナによってうち切られ結局花見に行く約束事をしてしまった。