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「よし、それでは土手を歩きながら、不思議な現象はないか、一緒に探してくれたまえ、ダーウィン」
僕たちは川を眺めながら土手を歩いてみると、見つかるものは空き缶やペットボトル、錆びた車の残骸、怪しいマークのついたドラム缶、どうでもよい物ばかりだった。
「おや? あれは何だろう?」
土手の横にある広場に、ポツンと青い点が見えたので、二人で土手を下りてみた。
青い点に近づいてみると、それは青のまだら模様が入った球体だということがわかった。
「これは玉子?」
「何かのオモチャじゃないかな? 青い玉子なんて聞いたことない」
僕はおもむろにそれを拾おうとしたけど……
「んー、あれ、んんー、うぐぐ……取れない!」
「どういうこと?」
「この玉子、全然動かない!」
「ええ? 私もやってみる」
ダーウィンも思い切り引っ張ってみたけど、ビクともしなかった。
「これは串刺しにでもしてあるのかな?」
「うーん、気味悪いね、もうやめとかない?」
「でもこれは大発見になるかもしれないから、写真を撮っておこう」
パシャリと写真を一枚撮っておいた。
「なんだかわからないから、私もちょっと調べてみるよ」
「うん、明日また来てみよう。協力してくれるかい、ダーウィン?」
「なんか面白そうだから、やってみようか。えーと、アイザック?」
二人で意気投合して握手をすると、その日は帰ることにした。
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