科学探偵アイザック

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 キュリー夫人は玉子と画面を眺めながら、ふーむと考え込むと、ぼそりと呟き始めた。 「最新機材でも分析できないとなると……未知の物質、地球外のものかもしれないわね」 「地球外? 宇宙人の乗り物とか?」 「その可能性も捨てることはできないわ。移動もできないということは、これ自体がものすごい質量のある物体、もしくはブラックホールのような存在かも」 「ブラックホール!」  どんどん話が大きくなっていく、果たしてこの玉子の正体とは…… 「とりあえず騒ぎが大きくなる前に、目隠しフェンスで覆いましょう。君たちはもうお家に帰りなさい。後は専門家にまかせてちょうだい」 「アイザックくん、君は大発見をした、ありがとう。スタッフに車で送ってもらってくれ」  僕たちは車で自宅まで送ってもらった。その日はさっそく新聞の制作を始めようと思ったけど、少し疲れていたので、ベッドでゴロゴロしているうちに眠ってしまった。    そして次の日の朝、テレビをつけると…… 「皆さん、大変なものが発見されました! 高さ100メートルに及ぶ青い玉子が忽然と広場に現れました!」  キャスターがカメラに向かって叫ぶ姿が映っていた。空にはたくさんのヘリコプターが飛んでいる。  どうやら目隠しフェンスでは隠しきれない大きさまで成長したみたいだ。
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