176人が本棚に入れています
本棚に追加
秘書
ワタシ
岬 美音
「あの、お茶を淹れてきます!」
浜風社長はノートパソコンから
こちらに顔を向けてきた。
社長
浜風 華月
「ああ、頼む…
給湯室の場所は分かるな?」
ワタシは頷き一礼してから
社長室を出て、廊下の先にある
仮眠室の手前にある給湯室に入り
お茶を淹れるための準備をして…
よしっと!湯飲みを小皿に乗せ
セットのフタをして、こぼさないように
社長室に戻る…
コンコン
秘書
ワタシ
岬 美音
「お茶を、お淹れしました。」
ワタシはドアを開き、一礼し
社長の机に湯飲みをそっと置く。
社長
浜風 華月
「ああ、ありがとう…
これ…私のスケジュールが書いてある手帳だ
1ヶ月分が、まとめてある
君に持っていてほしい。」
浜風社長は机の引き出しから鼠色の手帳を取り出して
差し出してきたから、ワタシはそれを受け取る。
秘書
ワタシ
岬 美音
「はい、確かに。」
社長はノートパソコンから
こちらに顔を向けてきたっ
社長
浜風 華月
「さっそくだが、今日の
スケジュールを教えてくれるか。」
ワタシは頷き、社長室にある
デジタル時計で今の時間を確認する。
午前10時ね…
秘書
ワタシ
岬 美音
「午後の14時から、社内の
オンライン会議があります。
そのあと、16時から
お取引先の高級家具店社長と
オンライン会談があります。」
社長は頷いて、ワタシは
手帳を閉じようとしたんだけど…
最初のコメントを投稿しよう!