始まり

2/40
63人が本棚に入れています
本棚に追加
/43ページ
「はぁ、めんどくさいですね。  転校生の出迎えなんて  ば会長がするべきでしょう」 転校生がやってくると聞いたのは昨日 なのに突然迎えに行けだなんて 本当に人使いが荒いですね 今度こっそり仕事押し付けましょう 正門の近くにいるはずですが 「おーい」声が聞こえますね。 どこでしょう? 「・・・けろー」 けろー?カエル? 私は虫は嫌いですよ 「避けろーー」 上から聞こえ、 「うわっ、、!」 「キャッ!」 痛いです  何か降ってきました…人ですね。 え、マリモ? うーん転校生の特徴と当てはまりますね きっとこの上から落ちてきて私に馬乗りになったまま退いてくれない人が転校生なのでしょう 「すいませんが退いてもらえます?」 「わ、わりぃ」 ふぅやっと起き上がれました さて、少しムカつきますが ここは笑顔で行きましょう 「初めまして、私は早乙女(さおとめ)柚月(ゆづき)といいます。  貴方は転校生の須三嶺(すみれい)静華(しずか)であってますか?」 「おう、俺、じゃなくて 私は須三嶺静華だ、です」 敬語の使い方が無茶苦茶ですね。 それで使えているつもりなのでしょうか とりあえず案内を、 「お前綺麗だな!」 言われ慣れてる言葉ですが、 お礼は言っておきましょう 「ありがとうごさいます」 「気持ち悪い笑顔だな!お前無理して笑うなよ!  自然に笑った方が絶対可愛いぞ!  俺たち友達だろ?」 驚きました。私のこの愛想笑いが見破られるとは この人、いえ静華とはうまくやれそうですね。 これからが楽しみです♪
/43ページ

最初のコメントを投稿しよう!