始まり

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【noside】 早乙女が転校生を迎えに行ったあとの生徒会室 生徒会長の鬼龍院(きりゅういん)皇牙(おうが)は転校生についての書類を見ていたが 不意に顔を上げ役員たちに話しかけた 「須三嶺グループといえば あの大手貿易会社のか」 「ん〜そうだね〜 結構やり手って言われてるよね〜」 そう答えたのはこの学園の会計を務めている 疼木(ひいらぎ)魁兎(かいと)だ 「「トップレベルの会社じゃない?」」 ピッタリと声を揃えたのは庶務の双子で 綾小路(あやのこうじ)(なぎ)と その弟の(かや)である 「な、、でこ、、学え、、、来た?」 聞き取りにくい口調でゆっくりと 話すのは書記の犬養毅(いぬかい)(はやて)である 「さぁな俺様は知らん興味無い」 「てゆ〜か〜ゆずちゃんおそくなぁい?」 「し、、ぱい」 「「僕ら見てくるよ」」 そう言って駆け出した2人の前で生徒会室の 扉が開いて入ってきたのは 今話に出ていた副会長だったが いつもの愛想笑いではなく 本当の笑みを浮かべながら帰ってきたことに 生徒会役員達は驚いた
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