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中途半端な人間(Part3)
4月20日ーーーーーーーーーーーーーーーーー
「お兄〜勉強教えて?」
そう弟が聞いてきたのが今日の朝。
文句を言いながら勉強を教えているのが今日の夜。そう今だ。
「ほんとに。勉強教えるのは良いけど何でも急すぎるよ。」
「ごめん〜!次からは前持って言うねっ‼︎」
(そうゆうことじゃないんだけど…)
なんて思いながら教えているとふとある事が頭をよぎった。
「て言うかよくこの高校受かったね?成績は大丈夫なの?」
「この高校に入る為に猛勉強したからねっ‼︎成績?だいじょばないよ〜‼︎」
「はぁ…。友達に教えて貰えば良いのに。。」
「やだっ‼︎お兄が良いの〜‼︎」
多分弟は友達が居ないんだろう。友達と遊んでいるのを入学してから見たことがない。
(僕に構わなければ友達なんてすぐできるのに。)
と考えながら弟があまりにも勉強できないことに絶望していると
「それにお兄が居るだけで僕は幸せだもん‼︎」
(なんだそれ。。。)
そんなやり取りをしてから数時間
「やっと終わり?こんなに勉強できないとは思わなかったよ…」
「僕はお兄がこんなに勉強できるとは思ってなかった〜‼︎」
(こいつ…兄に向かって失礼すぎるだろ。。)
なんて考えながら今日も僕は弟に勉強を教える。
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