(狩りと弟と家族)

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 僕は獣人になって父さんに抱きつくと、父さんは優しく僕を抱きしめて、頭を撫でてくれた。 「はぁ……アルマ、次はないよ。過去を調べてまで、アルマを助けたのは、アルマは防衛面で優秀だからだよ。もっと頑張ってもらわないと困る。シノの攻撃面も捨てられない。さて、ここで一つ提案がある。二人は、ノアに狩られないで、親としてノアとともにある未来を望むかな?」  ラシルは僕を抱えると、ニヤリと笑う。かっこいいラシルが見れた僕は、嬉しくなって元の姿に戻り、ラシルの肩に乗って首を噛むと、ラシルは僕の頭を撫でてくれた。 「「望みます」」 「ふははッ、いいねぇ。やっぱりフォキシナは最高だよ。アストに似てきた。アストと同じく、シノとアルマを配下に加える。俺だって完璧じゃないからね。これで、この街を世界樹に移した件は終わり。それと、俺はノアを傷つけた事は許さないから、その手助けをしたルシャの面倒を見るように。悪魔相手でも、問題ないでしょ?」 「「はい、問題ありません」」  なんか、母さんと父さんがかっこいい! 初めて見た! 「じゃあ、次はルシャの番だね。ルシャ、もう一つは何を知ってる?」 「……ノアを、悪魔……に、する……計画」 「馬鹿だね。ノアはどっちかと言ったら天使だよ」 「うん。でも……ノアは、何にでも……なれる。望めば、何にでも……」  僕が望む? 今は何もないの。あ、そうだ! お土産渡さないと! 「キュン、キュン(お土産、お土産)」  すると、ラシルは話を一度止めて、ベッドの上にお土産を置いてくれる。僕は一つ一つ咥えて渡していくと、ジィジの貝殻だけが残ったため、そこでジィジが来てくれるよう望んだ。すると、ジィジはすぐに部屋に来てくれて、貝殻を渡すと泣きながら倒れてしまった。  
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