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二人で色々と話しているうちに、話題は、どうやったら東堂と神崎の母親の事になった。
会う事さえ出来れば、東堂の勢いに飲まれておそらく仲良くなれると思う。
「俺から東堂に頼んでみるか…。酒でも誘って」
透が言うと「大丈夫ですか?」と神崎が心配そうに顔を覗き込んできた。
「え?なんで?」
「だって、どう見ても東堂さん、透さんのこと好きですよね」
意外なことを言う神崎に驚く。
「は?何言ってんだよ、アイツは結婚してるし、子供も2人……」
「それは、透さんが好きになってくれなかったからでしょう、きっと。結婚も相談所で条件のいい人を探したってこの前話してましたよ」
「な、何言ってんだよ。いくら相談所でも、好きな人としかしないだろ?結婚なんて」
神崎は澄ました顔で白ワインを飲んで言った。
「僕が同席しましょう。そのほうが話が早いし。それに心配です。透さん酔うと分かんなくなるから」
「あ、はい……」
透は素直に同意した。酒では何度も失敗している。何も言い返す言葉は無かった……。
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