1

1/1
4人が本棚に入れています
本棚に追加
/15ページ

1

1、 私は今、どこにいるのだろう。 麗華に殴られた事までは、覚えているのだが、 いつの間に、こんな処に来てしまったのか? 地下道の様に見えるが天井はかなり高い。 かなりの人達が、足早に歩いている。 その人達の流れに沿って歩いて行くと着いた所は駅だった。 プラットホームでは、見知らぬ人達が、列車を待っている。 駅員から、急に声をかけられた。 「そこの人、そんな処でうろうろしないでください。 ところで、切符はもらいましたか?」 「切符?もらってはいませんが、どこに行く切符ですか?」 「それは、切符を渡す人に聞いてくださいよ。 あそこですから」 と、言って切符売り場の方を指を挿した。 多くの人が並んでいる。 「今日は、大きな事故があって、忙しい、忙しい!」 と、言いながら黒ずめの制服を着た駅員は消えて行った。
/15ページ

最初のコメントを投稿しよう!