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「おい、おまえ何の恨みで俺を嵌めて殺したんだ!」
と、凄んできた。
「何の恨みだと?おまえは、自分のやった事を覚えていないのか?」
「そんな事、覚えている訳ないだろうが!いちいち知るか!」
「だったら教えてやるよ。・・・・・」
と、私は男が多くの人を騙し、多くの人達を悲しませた事を話した。
男の名前は野崎隆之。
悪道の限りを尽くした男である。(前著の(続)三つ子の魂百までも
に書いてあります。)
だが、幸いな事に男は殺人だけは、やってはいなかった。
「そんな事ぐらいで、俺を殺したのか?」
と、私を睨みつけてくる。
「そうだよ。お前の様な男は、居なくなった方がいいんだよ。
世の中の為だ。お前を殺した位、私は何も悪い事はしていないよ。」
「だったらお前は、何故こんな処にいるんだ!
ここに入れられのは、悪人ばかりと聞いているぞ。
お前は、どんな悪い事をしたんだ!」
……悪い人間だけがここに来るだと?馬鹿な事を言うな!
私は何も悪い事などしてはいない。一体私が何をしたと言うのか……
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