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挨拶はキスから始まって。
私は..................
私、福本小町(ふくもとこまち)は。
マボロシか何かでも見ているのだろうか。
今きっと、私の目は点になっている。
目の前の教壇に立つ〝先生〟に対して。
だって、
私の通っている塾の先生だった人なんだから。
しかも、恐らく相当な遊び人。
『キスは挨拶』なんて言うキザな男。
名前は...............要さんってことしか知らない。
ってか、教えて貰えなかったから。
なんで、彼がここにいるんだろう.........?
意味が分からないまま、教壇を見つめてると。
「えー、今日からこのクラスの担任をする、
要です。入谷要です、宜しくーっ‼︎」
いかにも、チャラい感じの挨拶。
それなのに、
バチッと、目が合った気がした...............
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