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ジュニョクの挑戦の巻
この五歳児はどう接するか
かなり悩んだが
基本的には世子だから
しかしだ そんな対応では
あの僕ちゃんは どうにもならん
サネギは言ってたじゃないか
友達として接するしかない
先ずはあの衣を片付けなきゃ
後は深夜の窃盗癖は止めなきゃだ
てか窃盗してる意識は無い
サネギが盗んだ先には
絹の反物を届けていたらしい
どんな感覚と価値観のズレだ
町の民は明日の糧が必要なんだ
とにかく止める許可はもらった
正直に厳しく話すしかないな
ある日 意を決して話した
なあズタさ 君が落ちていや
棄ててあったと言うあの衣達は
棄ててあるんじゃないから
君は人の衣を盗んで来たんだから
自覚しろよ 夜中にフラフラすんな
昼間にさ俺と町に出て
欲しい衣買えば良いだろ?
ズタは驚いた顔して悲しそうだった
そうなんだ 僕は盗んでいたのか
何でサネギは教えてくれないんだ
悲しいや
泣いてる場合じゃないわ
もっと世の中を知れよ
いつか王様になるんだろ?
なりたくないよ、僕は
普通になりたいよ
ホントにこいつは何も知らない
生きるは厳しいんだぞ
いや 知らないんじゃないな
誰も教えなかったんだな
世子としての自覚も無いな
まぁ考えたら こんな状況で
自分の好きを見つけてのは
凄い事なんだろうな
さて、町に繰り出そう
そだな 彼には不思議な
僕達の普通を教えてあげたい
心からそう思った
町に出たら叫んでばかりだ
だめだ! 行けよ! 泣くな!
ほんとにヒウォンの小さな時と同じ
その時閃いたんだ
笑いが込み上げた
子供には子供だよ!
次の日にハンジュンを訪ねた
彼等は異常に忙しくしていた
僕が留守の間にあれこれ変化してた
一番の勢力だったガンヨンが
暫く休んでいたが
父も引退して二人で
都から離れた事とか
ソンユンが成均館で普通に
ハンジュンとヒョンと
笑いながら会話してたり
何がどうなった?と聞いたら
隠れて闘うなんて
結局俺には向いてなかった
基本的に家がどうであれ
好きな奴は好きだからな!
ソンユンの笑顔は輝いていた
ハンジュンが今はこの体制を
普通にしたいから
かなり多忙なんだが? お前
何か王宮で問題でもしでかした?
真面目な顔で言うなよ
いや 詳しい話は出来ないが
あのさ俺たちの秘密基地を
使わせて貰いたいんだ
出来たらヒウォンとドハにも
手伝って貰いたいな
二人は爆笑しながら
あの場所は今は
あのお子様探偵達の秘密基地だよ
まあ パッハルモニにバレてなければ
そうか!と笑って 抱きあった
またな いつか 必ず戻るよ
ちょっと泣きそうになった
さて明日からは
ズタも仲間だな!
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