幽霊屋敷は秘密基地の巻2

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幽霊屋敷は秘密基地の巻2

6b3fbb0e-ce3a-45cd-a2d1-e77e43ff2c28 夕方迄には準備完了 ジュニョクにはパッハルモニ担当に 囲碁の相手を頼んだ まあ一緒に居たら安心だけど 幽霊相手には剣術も関係無いかと なるべく長く相手してねとお願いした ドハは占い師を訪ねて 御札をもらって来た 封印されてる部屋をまた封印する? 二人共にこっそり屋敷を抜け出て 母花瓜で待ち合わせた すっかり陽は落ち 空には月も星も美しい しかし封印されてる屋敷が 僕にはほんのり明るく見える ドハには普通だよ! 月明かりだろと 笑われた 僕の自慢は学力でも武術でも無い 持ち合わせた五感だけは 誰にも負けないんだぞと 一人心の中で呟いた 不思議な事は笑い声が聞こえる 幽霊も笑うのか? まさかだな? しかし1人2人じゃない 3人位の薫りがするんだが あーそれも2人分は良く知ってる薫りだ 大笑いしそうになったから ドハを叩きまくった 涙目で、 やめて!と叫んだから もう我慢出来なくなって 大爆笑したんだ そしたらハンジュン兄さんが びっくり顔で現れた 幽霊の正体は ハンジュン兄さん ヒョン兄さん 後は成均館の仲良しの それは美しいソンユン兄さんだった 何しに来たんだよ! ここは僕らの秘密基地だならな 邪魔しないで おまえ達はちゃんと勉強しろ 中部学堂から追い出されるぞ まあ確かに僕とドハは あなた方みたいに優秀では無い しかしだ 兄さん達には消えた 若さがあるぞ! 勇気もやる気もあるんだ 僕達だってこの場所使わせて! 使わせてくれないなら 父さんに言い付けてやる! 今は町で噂の幽霊屋敷を調べたいんだ 幽霊なんか居る訳無いだろ 僕達が集まりやすくするために ヒョンが町中のお姉さん達に 怖い話を囁いて広めたんだよ あんな魅力的な低い声と 煌めく瞳で見つめられたら そりゃ信じるよな 噂はドハお前が拾って来たが 蒔いたのはお前の兄さんだよ 二人で大爆笑した とにかく利害が一致したから 僕達もこの秘密基地を 使える事になった ハンジュン兄が聞いてきた どうやってパッハルモニから隠れた? 笑ってハルモニは今頃 ジュニョクと囲碁で真剣勝負だ どちらも異常な負けず嫌いだから きっと白熱してるさ❗ 兄さんの甘い薫りは独特過ぎるし ヒョン兄の爽やかな薫りも 綺麗なソンユン兄はみかんだな ドハは言わないでおく
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