ジュニョクが決めたの巻

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ジュニョクが決めたの巻

僕の家は代々王族に支える 武術家である 曾祖父の曾祖父が一番有名 しかしまあ代々優秀は続かない 最近はまあ 歴史にぶら下がり 成均館で武術を指南して 力を見極める程度の活躍だけだ 今さら曾祖父の七光りも無いし 父の口癖は 目立つな静かに敵を作るな そうすればこの家は続くからと 馬鹿みたいだと思うが これが永らく続く我が家を 支えてる事には違いない 僕は武術が大好きだから 正直誰にも負けたく無いが 目立たぬ様に相手を 刺激しない程度に鍛練していた そんなある日 従兄弟のハンジュンに言われた 自由に羽を伸ばして良いんだよ 何で我慢する? お前の力はそんなもんじゃないだろ? 後頭部を殴られた気分だった ハンジュンは暴走はしない 冷静に戦術を見極め 一番最善だと思う戦略を組み立てる ヒョンは弱く見せて一気に勝つ 笑顔で相手に隙を出させて 足元を掬う見事な闘い方だ しかし一番気になるのは あの綺麗な横顔のソンユンだ 静かに相手の懐に入り 瞬殺してしまう ハンジュンに言われたあの日から 僕は鍛練場では遠慮無く 自分らしく闘う様になった 目立ってしまうが向上したかった ある日見るからに高貴な方が 鍛練場に来て僕達を眺めていた 師範である父が何か話こんでいた まさかな事が僕を待っていた 何か胸がザワザワしていた こんな日はヒウォンに会いたかった 翌朝父に呼ばれた 目立つなと言ったが 今回だけはお前を誉めたい お前を世子様の護衛にと 任命されたんだから 詳細は今から王宮に行き 世子様付きの内官の長を訪ねろ 王宮からは出迎えが来た 話しは簡単で複雑だった 世子は全く王になる覚悟も無く 興味は衣らしい 衣って何だよ? どんな人なんだよ 破天荒だから護衛となると 信用しなくなるから 友人として接して護れと なんだ?それは しかし受け入れるしかない で?友達なんかになれるのか? 次期王様になるんだろ 世子 ズタ てか変な名前だな とにかく暫くは王宮に滞在となる ヒウォンに会っとけば良かったな なんだか寂しくなるな
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