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ジュニョクが決めたの巻2
とにかく友達にならねばだが
内官の長が笑ってた
私はサネギと申します
貴方の祖父には大変お世話になり
父上は幼い頃から存じています
貴方の武術には全く無駄が無く
良い笑顔でしたから
ご依頼しました
世子には私の姻戚の青年で
都を見学に来たと言う体で
ご紹介します
世の中にこれ程綺麗な場所が
あるんだなと驚く屋敷に案内された
そんなに大きくも無いが
庭がまた美しい 見とれていたら
明るい声の青年が木陰から現れた
君も花が好きなのかな?
綺麗な顔から綺麗な声が出た
君がサネギの知り合い?
僕はズタだよ よろしくね
都では何が見たいの?
案じる事は何もなかった
この人?何だか邪念が無い
人を疑った事なんか無いのか?
はたまた子供のまんま成長したか?
滞在は屋敷の離れになっていた
彼が自ら屋敷を案内してくれた
ホントに世子なのかな?
この状況が余りに可笑しくて
笑ってしまった
綺麗な顔が突然目の前に来た
君さ 何て名前 笑顔可愛い
真っ赤になった
可愛いなんて初めて言われた
彼は実に不思議だ
立ち振舞いは高貴なんだが
言葉や笑顔はホントに子供だ
最後に彼の部屋に案内された
全く ここはなんだ!
なんなんだ!
乱雑とか言う程度では無い
ぐちゃぐちゃじゃないか
思わず声が出た!
片付け無いのか?
ズタは笑っていた
これでも綺麗な方だよ
拾って来たさ衣を一枚毎に
整理してるから
場所が必要でさ
サネギも凄く怒るんだよ
僕はさ衣が大好きなんだよ
こんな高価では無く
生活に密着した衣が気になる
夜にさ町に出るとさ
衣がさ沢山捨ててあるんだ
嬉しいじゃないか
拾って来ては観察してるんだ
嬉しそうに言ってるが
それは捨ててるんじゃない!
今日の作業の汗を乾かしてるんだ!
呆れるばかりだ
僕は決めたよ
この男の子を守るよ
守ってやるよ 五歳とかだな!
全くあれだよ
ヒウォンの小さな頃だよ
え? ならば
また何でも言う事
聞いてしまうのか?
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