学友の心を救いたいの巻

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学友の心を救いたいの巻

三人兄さんは意気揚々と 約束の場所に向かった 僕とドハは少し離れて 愚痴を言いながら笑ってた 緊迫感が無さすぎだろ 相手が凄い悪党なら どうするんだ? 何回も怒ってみたが ヒョン兄さんが笑った 悪党は人の目を避けたりしない きっとどっかの馬鹿だよ 約束の寺院の門の裏に着いた まだ夕暮れが明るかったから 僕達を植え込みに隠した 相手が話す事は全部書き留めろ どんな無理を言うんだ どんどん暗くなり植え込みの中だぞ ドハが笑っていた 君はさ五感を働かせて 僕は暗闇でも何でも書ける ヒョン兄さんの悪行を 毎晩布団の中で書いてたからさ ばれてたかな? とにかく隠れて待っていたら いよいよ来たんだ 無防備にも1人でだ かなり高級なお香の薫りがした だけど悪意とかは感じない ドハが書き始めた 兄さん達は昨夜聞いたまんまを 凄い演技力で演じてる しかし相手はどぎまぎしてる 口調が不安定になり 後ろずさりそうになりながら 叫んだのは やめてくれ❗ハンジュン え❗知り合いなのか? 凍りついた気配だった ハンジュン兄さんが 黒幕を抱きしめて 落ち着かせていた ガタガタ震えている 意味不明な言葉を叫んでる その時門のもっと奥から 年配の男性が現れた 三人兄さんは姿勢を正した 成均館の先生かな? 出て良いぞと言われたから 植え込みから抜け出た 暗がりで震えて泣いてるのは 三人兄さんの学友だが もう半年は来ていない ガンヨンさんだった 年配の方は官職を務める 彼のお父さんで ソンユン兄さんと同じ派閥だった 泣いていた綺麗な顔で 怖い声で怒鳴っていた どうして こんな事に 一体どうなってるんだ! 私のせいなんだ あの子は どんどん心を壊して不安定になり もはやあまり大事な記憶も無い 私は世間体ばかり考えて あの子を隠した  誰にも見せないで ある時から綺麗な人形を欲しがり それは加速して 動く人形が欲しいと 私が動くと いや また世間体だな あの子に受け取りだけ頼んだ 動く人形売りに来るから 気にいれば買いなさいと 卑怯な父です ハンジュン兄さんが叫んだ あなたは何をしてるのか 自覚があるんですか! 彼女達に酷い事してないですか! 人間ですよ!人形なんかじゃない ガンヨンを助けないで そんなに地位や権力が大事ですか‼️ 兄さんは泣いてた ソンユン兄さんはガンヨンを 抱きしめて慰めていた 一番冷静なヒョン兄さんが とにかく女性達を解放しなきゃ 今何処に居るんですか? 私の屋敷の離れに居ます 怖がったり泣いたりしたら 翌日にはそれなりの 金品を渡し解放していた ガンヨンには人形だから 壊れたよと言えば済んだから 女性達には毎日綺麗な衣に 食事に ただ外には出せなかった だから定期的に新しく ヒョン兄さんが遮った だから、人間です! あなたこそ狂ってる❗
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