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あれ以来、トキメキメールをやめた。ところがしばらくして、どうしても会いたいと、ハルヒコからメッセージが入った。田沼礼子とは話をつけたと書いてある。迷ったが、会うことにした。誰かに気持ちを聴いてほしかった。
ホテルの部屋で落ち合うと、ハルヒコはさっそく経緯を話した。
ハルヒコもトモキも、たしかに田沼礼子と関係を持っていたが、値上げを要求され関係を切ったといった。ちょうど美春がトキメキメールに登録したころだ。もともと田沼礼子は態度が悪く、二人が他の女性を探していたときに美春を知ったのだ。とんだ逆恨みだった。
安堵した美春は、ひとしきりハルヒコの胸で泣いたあと、身体を重ねた。
その後トモキとも再会し、理想の関係をふたたび手に入れた。
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