第2話「LLLと☓☓☓」

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ちなみにジュンが言う奴らとはOVERDRIVEの直後にこの世界を力で制圧して行った組織の事で…通称(LLL)と言う。彼らは非能力者たちを殲滅する中で…捕虜として捕えた者たちを1つの地区に閉じ込めた。いわゆるそれが…隷亜第三特別区である。 隷亜第三特別区に捕虜として収監された非能力者たちは…1日15時間という労働を強いられており…LLLと敵対する国々では社会的な問題となっている こうした現状に立ち向かう為に設立されたのが「LHS」と「☓☓☓(ベーゼ)」であり…ユキトたちはそこに所属している。ユキトの任務は特区内に潜入し…戦う意欲を失った非能力者たちを焚き付けて反乱を先導し内側から…「LLL」を潰す事にある。 特に厄介なのは特区の監視を担当しているリックアレンと呼ばれる統治管制官で彼の権限はこの特区においては絶大な力を有している。 統治管制官の役目は…非能力者たちを強制的に管理し制御する事で…彼の任意で捕虜となった囚人の命すらも思いのままに出来る点にある 一見すると刑務官の様な仕事にも思えるが…統治管制官は特区内全てを管理して統括する仕事であり…できることの幅は多岐にわたる。刑務官が囚人にしか権限を有しないのに対して統治管制官は特区内の全ての事柄において管理し制限を設ける権限を有している。 極論を言えば統治管制官が特区内で殺しは良いと認めてしまえば人殺しが合法になる。と言う事だ。そこに法律もルールも存在しない。統治管制官こそがルールブックなのである。
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