眩しすぎるキミ。

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学校の最寄駅に着くと、 髪の毛を引っ張られたまま無理やり下ろされて。 もう、いやっ、このまま帰りたいって思って。 学校に行く前の時点で、弱気になる自分がいた。 「早く歩きなよー」 「ほんっと、ノロマだねー」 「使えないブスじゃん」 3人の女の子達が、3連発の悪口。 こんなのもう慣れっこだから.........平気っだった。 それよりも、髪の毛を話して欲しいだけ。 そう思ってたら..................... ──────グイッ! 誰かに優しく引っ張られる感覚がして。 そのまま目の前には誰かの背中。 「.........へぇ、集団でイジメねぇ」 女の子達に話しかける人の声は、割と低めの声。 女の子とも、男の子とも言えるようなそんな声。 それが、 眩しすぎるキミを見た初めての瞬間だった。
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