3章

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「もう無理…」 その場で寝転ぶ。 不健康生活を送る運動不足な僕には体力なんてもんは存在しておらず、休憩を2分に1回ぐらいしていた。 が、休憩をとろうと疲労は溜まるものでとうとう歩き進めるのをやめてしまった。 結構涼しくはなってきたけど夏だもん。 人が居ないからパーカーを脱ぐ。やっぱ半袖で居るのが1番いいや ていうか、何この超爽やか〜な風。 眠気さそわれてる気がする。もちろん誘われたら、寝るに決まってるよね? 脱いだパーカーを枕に目を閉じる 目が覚めたら部屋に戻ってたみたいなことないかな……あるわけないか ・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ 夢を見た。 ちっちゃな可愛い謎の生物につんつんとつつかれる夢。ずっとつつかれてるだけの夢。 いやなんだこれ?え、めっちゃ可愛いんだけど。前に夢で見るものはどこかで自分が目にしていたものがほとんどらしいと聞いたことがある、本当かは謎のままだけど。僕はいつこんな可愛い生物を目にしたんだろう。 ちょっとくすぐったい。 ん?夢って感触とかなくない? 不思議に思った僕は無理やり目を覚ます。 目の前には…… 「…ぅわっ!」 人の顔があった。 うん顔。 何故に…だって全然人気なかったよねここ…え、なんで人いるの? 「き、み、、んで、こ、いる?」 「えっと…迷っちゃって…」 「どこ、いき、い?」 「寮に」 「つい、きて」 誰、このすんごい親切な人は。 身長バカ高いのに喋り方が可愛くて、その上前髪で分かりにくいけどイケメンで親切で。こりゃモテないわけが無い。 身長………欲しい… べ、別に今日遠くから見た同年代達が思っていた以上に身長で高かったとか、そうゆう訳じゃないから。…違うからねっ! 「つ、た」 「あ、ありがとございました」 「ん」 「えっと、名前教えて貰っても…」 「ひむ、ろ、ゆ、せい。き、は?」 (氷室悠成ひむろゆうせい) 「僕は結城遥です」 「ん。ば、ばい」 「あ、はい!ありがとうございました。」 寮到着。めっちゃ良い先輩だったな… え、先輩だよね?だってこんなにもスムーズに寮に連れてこれるって、二学期に入った1年生でもまだ無理だと思う。 ……… ……………… 「疲れた…」 ピアノの練習をしなくちゃ行けないのはわかってるけど、ちょっと眠気が再び再来しちゃったし疲れたから、一旦休憩… ZzZzzzz
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